中学校の3年間、スクールランチ(完全給食)を実施しています。スクールランチはランチルームで生徒ー同が会食する形態です。ランチの時間は、みんなで食事をすることの楽しさや、生きる上での基本となる食の大切さ、食に関するさまざまな知識と判断力を培う食育の場となっています。
献立作成は、専属の栄養教諭(管理栄養士)がおこなっており、栄養バランスの良い日替わりメニューになっています。内容は、ご飯を主食とし、一汁三菜+乳製品が主体で、日本型食生活の良い点を生かしたメニューづくりがなされています。生徒の嗜好も取り入れながら、和風献立、たとえば、和え物、酢の物、豆料理など、家庭であまり食べられなくなりつつある日本の伝統的な料理、行事食を取り入れるなど、生徒に多様な食体験をさせるための献立づくりを下記の点も考慮に入れておこなっています。
毎週火曜日と金曜日は2種類の主菜から好きなほうを選べるセレクトメニューになっています。
火曜日➡麺類や丼物
金曜日➡両方とも魚料理、玄米入りご飯
ランチは、本校の調理施設で本校の専任のスタッフがつくっています。つまり安全•安心•安価な自校直営方式です。また調理施設とランチルームが一体型になっているため、調理から食べるまでの時間が短縮され、提供カウンターでの適温機器設備が整っていることで、いつでも美味しい適温の給食が食べられます。生徒はカウンター越しにトレーとお箸を持って並び、料理のお皿を受け取り、クラスごとの席について食べます。
ランチルームに入るとすぐに、食育コーナーが設けられています。教室から移動してきた生徒は、ここでメニュー内容の確認と、ホワイトボードに書かれた献立のポイントや、使用食材について学びます。嫌いなメニューが出ても、栄養的な働きを知ることで、少しずつ偏食もなくなっていきます。そして、月に1回「食べ残し0(ゼロ)day」を設定し、意識して残さず食べる姿勢も育てています。新入生に対しては、入学後の4月に食事マナーについても十分に時間を取って指導しています。毎月、食生活目標を掲げ、食に関する知識や食事マナーなど、献立表のコラム欄や各テーブルに置く食育メモを利用して、豊富な情報を分かりやすく伝えています。
1学期、2学期に各学年ごとに子どもたちの食生活上の問題点を取り上げ、食に関する指導を実施しています。