校長Blog

校長ブログ(2022年7月11日)

ラグビー テストマッチ

 

期末考査が終わり、今日は静かな月曜日。

先週、7月9日の土曜日は、国立競技場で5万7千人が、日本対フランスのラグビーテストマッチ(国を代表するチーム同士の試合)を楽しんだ。試合は、かなり拮抗した状態で、後半も同点が続いたが、日本は終盤に5点のリードを許しそのままオフサイドとなった。この暑さは、ラグビーの試合には不向きだが、両チームとも集中力を切らさない、白熱した展開だった。

 

試合後、コロナ前であれば、選手はお互いに国の代表として称えあい、ユニフォームを交換したものだが、今回はそれはない。しかし、中継のTV画面で、フランスのキャプテンから日本のキャプテンに真紅のフランスのジャージが贈られ、代表が交換するのかとみていたところ、フランスのキャプテンから白い花束も手渡された。

 

ラグビーの試合後に花束とは、とても珍しい光景に、もしやと思って画面を見ているとジャージにはローマ字で「しんぞう あべ」と印字されていた。2019年日本でのワールドカップ開催での多大な支援を忘れず、前々日に事件に遭って急逝した安倍晋三元総理大臣への敬意を表してのこと。ラグビーは非常に激しい試合であるけれど、「オフサイド」の笛が鳴れば、戦いは終わり、対戦したすべての選手と肩をたたきあい握手する。相手がいてこそのゲームである、常に対戦相手へ、またテストマッチでは相手国へのリスペクトが重要なのだ。前日、安全な日本で元総理大臣が銃撃によって急逝するというニュースは世界にも大きなショックを与えた。

 

久しぶりに5万人を超える観衆が楕円球に熱中した試合をみて、感慨深いものがあった。しかし、安倍元総理大臣の死を悼み、フランスの選手が花束を贈る光景に、ゲームを超えた感動と、今回の事件の重さとこれからの日本を楽観視できない複雑な思いをもった。『教育はともに未来を語ること』(ルイ・アラゴン)という言葉を失ってはならないのだが。

 

2022年7月11日(中学校長 賞雅)