校長Blog

校長ブログ(2022年11月10日)

名月や池を巡りて夜もすがら

 

名月や池を巡りて夜もすがら   名月をとってくれろと泣く子かな

 

 松尾芭蕉と小林一茶の句です。古来人々は満ちては欠ける月を見ては、浮世の転変を嘆いたり、月あかりの美しさについ飲みすぎたりと、様々な思いや情景を俳句短歌、詩に描いてきました。

 

 ゴッホの「星月夜」(とても素敵な絵)「糸杉と星の見える道」(これも素晴らしい)など画家も様々な思いをもってキャンバスに月を描いています。

 

 11月8日は「天体ショー」と報道されました『皆既月食』。満月が東の空に表れてしばらくすると、月食が始まり、皆既月食をたっぷり楽しみました。この晩は関東はほぼ快晴でしたから、どこにいても月食を見ることができました。さらに、皆既月食と天王星食が重なるという報道でしたが、天王星食は相当な望遠鏡がないと見えないもののようでした。

 

 それでも通勤帰りの道すがら、人々がふと立ち止まって月を見上げ、歩道に出て子供を抱えたお父さんが月を指さして子どもに教えている、風もほとんどなく心地よい秋の夜となりました。いよいよ皆既月食になったとき、赤銅色の月は、昔であればこれから何か天変地異が起こるに違いないと人々が恐れるような色合いでした。畏敬の念を抱くべきところを、なるほどこうなるか、と観察する現代であり、まことに風情のないことと嘆くのは・・・。

 

2022年11月10日(中学校長 賞雅)