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校長Blog

校長ブログNo.7 「自省」と「習慣」が人をつくる

間もなく、中学校生活の1年が終わる。生徒の皆さんにとっては、どんな1年でしたか。1年生にとっては、新たな学びや部活動などを通して、自分の可能性をひろげることができたでしょうか。2年生は、学校生活に慣れた一方で、目標もなく過ごす中だるみ現象に陥った人はいなかったでしょうか。3年生は、最上級生となり、進学という大きな目標があったので、多くの人が充実した一年を過ごすことができたのではないでしょうか。大切なことは、一人ひとりがしっかりと一年を振り返って学校生活にかかわる取組を改善し、新たな学年に向かうことです。まずは、この自らの取組を振り返る「自省」をすることが、人を成長させる大切な方法であるとことを意識してください。

もう一つ大切なこととして「習慣」をあげておきます。「習慣は第二の天性なり」という言葉があります。習慣は人の性行に深くしみこんで、生まれながらの性質のようになる。日々の習慣が積み重なってその人の性質や性格が形成されるというものです。

この「習慣」の大切さを認識した上で努力の必要性を説いた人がいます。明治神宮の森の造営、日比谷公園の設計を手がけ、「日本公園の父」と称された本多静六博士で、「努力を習慣とせよ」と言い、次のように解説しました。

「元来、努力は一つの習慣であって、馴れた後には何の苦しみもないが、馴れないうちは苦しいものであるから、現在の仕事をナマケテいる人は、例え急に得意におかれることがあっても一時は努力もするが、たちまち苦しくなって努力がにぶり、ついにその位置を失うにいたるものである。」

この「努力を習慣化」している人がいます。アメリカのメジャーリーガーのイチロー選手です。少年時代毎日バッティングセンターに通ったことが今の自分をつくったと本人も認めています。子どもの頃から常に「仮説」を立てて練習し、実践で「検証」し、試合後に「修正」し、次の試合で「再挑戦」することを習慣化し、現在もこれを続けています。

また、オリンピックメダリストでメンタルトレーナーの田中ウルヴェ京さんは、「努力を習慣化する」方法として「9マスシート」を推奨しています。真ん中に目標を、まわりにその目標に対する努力を書く方法です。これを高校生の時に実践したのが同じくメジャーリーガーとなった大谷翔平さんです。これは、「目標を言語化」することで小さな努力が明確化し達成できるというメンタルトレーニングで、自分の中で今日できることに集中すると、やがて目標が達成できるという「努力を習慣化」する方法の一つです。ポイントは、目標や何をするのかは自分で決め、言語化し、見える化するために、誰にでも見せられる目標を記した「ノート」をつくり、毎日の取組を記録することだそうです。

「努力は人を裏切らない」と言います。先日の中学校のOG講演会で話してくれた先輩たちも自分で目標を決め、「努力と習慣」で進路を決めました。生徒の皆さんには、この先輩たちや先人たちのように、「自省」でこの1年を振り返ると共に、毎日の「努力と習慣」を意識して、次の学年、ステージに進んでもらいたいと思います。皆さんの努力に期待しています。

2019年3月20日