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校長Blog

校長ブログNo.8 挑戦と小さな努力の一年に

平成31年度が始まりました。5月には元号が「令和」に変わります。「令和」は、万葉集の「梅花(うめのはな)の歌」32首の序文、「初春の令月(れいげつ)にして 気淑(よ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き 蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」から引用したもので、令月(春の月)の美しさを歌い、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味があるそうです。政府は「世界がものすごいスピードで変化している中、(中略)若者たちが夢を持っていける社会、それぞれの花を大きく咲かせることができる社会を築いていきたい」と選定理由を述べています

いま世界はものすごいスピードで変化し、日本はグローバル化、情報化など、社会の変化への対応が求められています。生徒の皆さんもこの社会の変化への対応を意識して、将来大きな花を咲かせられるよう1年間を過ごしてもらいたいと思います。

そこで、生徒の皆さんが新たな学年で充実した学校生活を送るために取り組んでもらいたいことを2つ上げたいと思います。

第一に、「自分の限界に挑戦して欲しい」ということです。

2000年のシドニーオリンピックのマラソンで優勝した高橋尚子選手は、学生時代は無名でしたが、小池義男監督との出会で才能が開花し、目標も「自分の限界に挑戦すること」と一つ上に変え、オリンピックで優勝しました。その彼女も2003年の東京国際女子マラソンは2位で、残念ながらアテネオリンピック出場を逃しました。その敗因は39キロ地点の坂での失速でした。しかし、高橋選手はその2年後の同大会で見事に優勝しました。その時のインタビューでは、「一度夢をあきらめかけた私が結果を出すことで、いま暗闇にいる人や苦労している人に、夢を持てばまた必ず光が見えるんだということを伝えたい」と自分に言い聞かせて走ったと言っています。この時の高橋選手の本当の気持ちは、「自分に勝つこと」だったのです。

本校には、「自主自律」という建学の精神があります。将来自律した女性となるよう、生徒自らが考え行動し、勉強や部活動、学校行事を通して切磋琢磨し努力するという伝統です。このよき伝統である建学の精神を更に確固たるものにするために、皆さんには高橋尚子選手のように目標を一つ上に変え、途中で苦しい坂があっても「自分の限界に挑戦」する取り組みをして欲しいと思います。英語検定などの各種検定や学外のコンクールへの挑戦など、皆さんが「自分の限界に挑戦」する機会はたくさんあるので、ぜひ挑戦してみてください。

第二に、「小さなことをコツコツと積み重ねて欲しい」ということです。

今年、大リーグを引退したイチローは、「結局は細かいことを積み重ねることでしか頂上にはいけない。それ以外には方法はない」」と、2004年に大リーグシーズン通算262安打記録を出した時のインタビューで答えています。スポーツでもあらゆる分野でも、一流と言われる人たちには共通する点があります。それは、「毎日同じ場所で、同じ時間に、同じことを繰り続けること」です。イチローもバットの素振りを毎日欠かさず延々と続けてきた結果、大記録を達成したのです。物理学に外部から力を加えない物体はその場に止まり続け、高速で動く物体は高速で動き続けるという「慣性の法則」があります。この法則と同じように、人間は自己の才能を磨く習慣を定着させれば、どこまでも成長していくことができ、自分の可能性が広がり、一流への仲間入りにつながるのです。生徒の皆さんには、今年は、日々の小さな努力を習慣化する取組を実践してもらいたいと思います。

最後に、今年は改元があり、歴史的転換点の年です。生徒の皆さんは、今年も「時を守り、場を清め、礼を正す」の凡事徹底と、「愛情」「勤勉」「聡明」の生活信条の実践、本校のモットーの「挨拶と返事は人生のパスポート」を徹底し、自らの品性と人間性を磨いてください。その上で、学習はもとより、部活動や文化祭(緑苑祭)、運動会などの学校行事に積極的に取り組み、もう一つのモットーの「やる気、本気、根気」で自分の可能性を伸ばし、皆さん一人ひとりが元号選定理由にあった大きな花を咲かせるための「成長元年」となるよう積極的な学校生活を期待しています。

2019年4月25日