Vol.24
今日、出張からの帰り、地下鉄の車内でInstagramを見ていると、地元のコーヒーロースターのムービーが流れてきました。
庭の金木犀が咲き始めた、というものでした。
十条駅で電車を降り、学校へ向かいました。
路地を抜け、学校の手前の団地まで来たところで、ふっと金木犀の香りがしてきました。
見ると、小さなオレンジ色の花が咲いていました。
金木犀の花が咲く頃、街を歩いていると、どこからともなくあの香りが漂ってくることがあります。
あたりを見回して、「こんなところにもあったのか」と、改めてその木の存在に気づかされることもあります。
学校に戻り、ビオトープにも行ってみました。
ここにも金木犀の木があります。
やはり、花が咲いていました。
何年も前から、金木犀はどうしてあちこちで同じ頃に咲き始めるのだろうと気になっていました。
調べてみると、日本の金木犀は挿し木によって増やされてきたため、同じ性質をもつ木が多く、気温などの変化に同じように反応することも、その理由の一つのようです。
ビオトープでは、彼岸花も咲いていました。
まだ蒸し暑さを感じる日もありますが、季節は少しずつ秋へと進んでいます。
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる
『古今和歌集』で、藤原敏行はこのように詠んでいます。
今年は、金木犀の香りが秋の訪れを知らせてくれました。
久しぶりに、きのこ帝国の「金木犀の夜」を聴きたくなりました。
校長 荒籾 和成
