校長室の窓の外から、楽しそうな声が聞こえてきました。
窓の外を見ると、中学1年生がグループで話し合っている姿が見えます。どうやら理科の授業のようです。

 声につられて外へ出てみると、玄関横の花壇のところでは、生徒たちがルーペを手に植物を観察していました。
中学1年生の理科Ⅱの授業は、毎年キャンパス内の植物観察から始まります。観察用紙と筆記用具を持って広いキャンパスを歩きながら、それぞれが気になった植物を見つけ、丁寧にスケッチし、気づいたことを書き留めていきます。

 本校は東京家政大学と同じ敷地にあり、東京ドーム約2個分の広さをもつ緑豊かなキャンパスに囲まれています。
2,000本の樹木、200種類以上の植物、そして約25種類の野鳥が生息しており、中学校の理科の教科書に出てくる多くの植物を実際に観察することができます。こうした環境の中で学べることも、本校ならではの特色の一つです。

 授業初日には少し緊張していた中学1年生も、春のやわらかな空気の中でキャンパスを歩くうちに、少しずつ表情がほぐれていったのでしょう。校長室まで届いたあの楽しそうな声には、新しい学びの始まりへの期待が感じられました。

 これから始まる6年間の学校生活の中で、生徒たちが春のキャンパスの中で感じたこの最初の学びを大切にしながら、仲間とともに学ぶ楽しさを見つけていってくれることを願っています。

 校長 荒籾 和成