公開授業が始まりました。
初日ということもあり、できるだけ多くの教室を回ろうと思いながら授業を見ていたのですが、高校1年生のある教室で、しばらく足が止まりました。
地理総合の授業です。
そこでは、さまざまな図法による世界地図が紹介されていました。
地図には、「距離」「方位」「面積」「角度」という四つの要素があるそうですが、そのすべてを正確に表すことは難しく、どの図法にもどこかにひずみが生じるのだそうです。
すべてを満たせるのは地球儀だけ。
けれど、いつも地球儀を持ち歩くわけにはいきませんから、目的によってさまざまな地図が使い分けられています。
そういえば、校長室の壁にも大きな世界地図が貼ってあります。
私が校長になる前からあるものですが、改めて見てみると、メルカトル図法の世界地図でした。
少し前に、アフリカの国・トーゴが、「メルカトル図法はアフリカ大陸の大きさを正しく反映していない」として、別の図法の採用を国連に提案するというニュースを見たことを思い出しました。
地図の上では、グリーンランドがとても大きく見えます。
けれど実際には、アフリカ大陸の面積はグリーンランドのおよそ14倍です。
授業を見ながら、私たちは普段、見慣れたものを「当たり前」だと思っているけれど、見方が変われば違って見えることもあるのだな、と改めて感じました。
同じ時間に見て回った中学1年生の教室では、GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)の授業が行われていました。
“Be curious.”――世界に対して、まず興味を持ってみること。
授業の中で強調されていたメッセージです。
人や世界についても、まずは関心を持って見てみることから始まるのかもしれません。
校長 荒籾 和成
