Vol.10

昨日は父の日でした。

6月には父の日にちなんでベストファーザー賞が発表されますが、今年は特別賞に『おさるのジョージ』でおなじみの黄色い帽子のおじさんが選ばれたことが話題になりました。
選考理由には、父の日のシンボルカラーである黄色を身にまとっていることに加え、ジョージに寄り添い、その好奇心や探究心を支えていることが挙げられていました。

もちろん、黄色い帽子のおじさんはジョージの父親ではありません。実在の人物でもなく、絵本やアニメのキャラクターです。
それでも受賞したのは、子どもの良き理解者であり、成長を支える存在として、多くの人に親しまれているからなのでしょう。

ジョージは好奇心旺盛で、さまざまなことに興味を持ちます。その結果、失敗したり、思いがけない騒動を起こしたりすることも少なくありません。
けれども、黄色い帽子のおじさんは頭ごなしに叱ったりはせず、温かなまなざしで見守りながら、ジョージの成長を支えています。

そういえば、今話題になっている映画『マンダロリアン&グローグー』にも、どこか似た関係を見ることができます。

マンダロリアンとグローグーは親子ではありません。しかし、共に旅をしながら信頼関係を築き、互いに支え合う姿には、家族にも似た深いつながりを感じます。
マンダロリアンはグローグーと根気強く関わり、見守り続けます。そして成長したグローグーは、今度はマンダロリアンを助ける存在になっていきます。

黄色い帽子のおじさんとマンダロリアン。
意外な取り合わせかもしれませんが、どちらにも共通しているのは、相手の成長を信じて見守る姿です。

先日の運動会でも、生徒たちの活躍はもちろん印象に残りましたが、それと同じくらい、生徒たちを見守る大人たちの姿が印象に残りました。
競技に全力で取り組む生徒たちを見つめる教員。
観客席から大きな拍手を送る保護者の皆様。

成長の途中にいる生徒たちは、挑戦し、失敗し、時には遠回りをしながら前へ進んでいきます。
その過程をすべて先回りして取り除くことはできませんし、するべきでもないのでしょう。
だからこそ、必要な時には手を差し伸べながら、その成長を信じて見守ることが大切なのだと思います。

人の成長に関わる立場にある者として、「見守る」ということの意味を改めて考えた父の日でした。

校長 荒籾 和成